気持ちを抑えるって大変なこと?
就労移行支援事業部 スタッフブログ

気持ちを抑えるって大変なこと?

自分の気持ちを抑えるのが難しいと感じるときは!

 

こんにちは。

株式会社ジーエル 就労移行支援事業部天王寺オフィス スタッフの松田です。

 

 

突然ですが、皆様は今までに喜んだり、怒ったり、 悲しんだりした経験はありますか?

 

 

小さい頃、友達とお菓子を食べるときに欲しいものがあっても我慢したり、

職場で上司に指摘されたり、

自分ではよくわからないのに怒られたりしたときに、

 

自分の気持ちを抑えるのってとても難しいことだと 感じた経験はないでしょうか?

 

 

気持ちを抑えるってなに?

 

気持ちを抑えると言いますが、何をすればいいんでしょう?

 

"喜怒哀楽"という言葉を聞いたことがあると思います。

"喜怒哀楽"は、行動の原動力・モチベーションになったり、 人と共有することでコミュニケーションを円滑にしたりします。

 

 

こんな経験をしたことはないですか?

不機嫌そうな人を見て

「あっあの人怒ってるなぁ…近づかないでおこう」と思ったり、

泣いている人を見て「どうしたの?何かできることはある?」などなど。

 

このような例は、「気持ち」が会話や行動などを引き出したものです。

 

これこそこのように瞬間的に喜怒哀楽が働き、 人とのコミュニケーションを円滑にしようと会話や行動を引き出したり、 逆に気持ちを行動に出すのを抑えているのかもしれません。

 

 

 

大人の対応とは

 

さて、今日のテーマはその「気持ちを抑える」ですが、 気持ちを抑えなければいけない場面というのはどういうときでしょうか。

 

例えば自分の誕生日の時に、あまり嬉しくないものをプレゼントでもらった時…

本当の気持ちを隠して、笑顔を見せる場合などがありますね。

 

これは、相手との関係性を考えて自分の"気持ちをコントロールした"わけです。

 

もしここで、嬉しくないという感情を 言葉や表情で表してしまうとどうなるでしょうか。

その場はスッキリしても、相手との関係性がくずれてしまうかもしれませんね。

 

なので相手との関係を壊さないように、気持ちを隠して、 笑顔を見せる方もいると思います。

いわゆる"大人の対応"というものです。

 

 

"大人の対応"というからには、誰もがすぐにこのように 「気持ちを抑える」ことができるわけがないのです。

 

 

 

だんだんと進化していく情動制御

 

喜怒哀楽などの感情の中でも急激で一時的なものを、情動と呼びます。

そして瞬間的に感情が表に出るのを防ぐこと、

特に自分や他人に危害を与えかねない情動を抑える心の働きを、 「情動制御」と呼びます。

 

 

「情動制御」は大きく分けると、

偶然の行動→他者を介した制御→身体感覚を使った制御 →言葉を使った制御→イメージを使った制御 というプロセスをたどって発達していくと考えられています。

 

赤ちゃんを想像してみてください。

「偶然の行動」とは、赤ちゃんが空腹などの不快な情動を感じた時に、 たまたま指を吸ったりすることで気持ちが和らぐ場合などです。

 

この段階ではまだ意図的に制御が行われているわけではなく、 手段と目的の関係も赤ちゃんの中では明確ではありません。

 

 

「他者を介した制御」とは「偶然の行動」と若干時期は重なるのですが、 赤ちゃんが不快な時に"泣くこと"によって お母さんや養育者にミルクをもらうなど、

何かをしてもらう(具体的に不快のもとを取り除いてもらう)ことで 情動を制御=気持ちを落ち着けていく段階です。

 

 

1歳ごろを過ぎてくるとだんだんと"目的と手段"の関係が理解できてきます。

またそれと同じ時期に体も大きくなり、歩いたり、 自分で自由に体を動かせるようになってきます。

 

この段階になると、自分で体をゆすったり、体の一部をさわる、 近くにあるものをいじる(例えば肌触りのいいタオルをさわりに行くなど)ことによって

情動を制御できる「身体感覚を使った制御」の段階に入ってきます。

 

その後、言葉を理解しだすと徐々に「言葉を使った制御」ができるようになります。

 

例えば、「痛いの痛いの飛んでいけー」や、 子どもが自分自身で「よしよし」と慰める場面などですね。

 

これらの経験を通して、だんだんと"気持ちを抑えること"を覚えていきます。

そして最終的には「イメージを使った制御」ができるようになり、 最終的には瞬時の判断で無意識的に 気持ちを抑える事ができるようになると考えられています。

 

 

 

 

気持ちを抑えることができるためにサポートします!

 

"自分で""無意識のうちに"情動をコントロールできるようになるには ある程度の経験が必要になります。

そのとき、"自分以外の他の人の協力"が必要不可欠なのです。

 

なかなか気持ちを抑えることが出来ない人は、

もしかしたらプロセスのどこかの段階で経験が不足しているのかもしれません。

 

その場合は、気持ちを抑えることができたという経験を積むことや、 そのためのサポートをしてもらえる人を探すことも重要です。

 

就労移行支援事業部では、 様々な訓練を通じて皆様のサポートをします。

情動制御に少しでも興味を持っていただけた方や今の自分の考え方を変えたい方、 就職に向けて行動を起こしたい方は、 ぜひ一度事業所の見学にお越しください。

 

 

 

 

お問い合わせ先

 株式会社ジーエル 就労移行支援事業部

 TEL:06-6634-2528

 または株式会社ジーエル ホームページ お問い合わせ画面から

 

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