こんにちは、株式会社ジーエル 就労移行支援事業部 スタッフの松尾です。
特例子会社
皆さんは特例子会社ってご存知ですか?
知らない人のために簡単に説明すると、企業が法定雇用率を達成するために、
障害者を雇用する会社のことです。全国に約450社あり、障害者雇用の受け皿になっています。
ここではある特例子会社を紹介したいと思います。設立は平成12年。
当時の親会社が全盛期で史上最高益を毎年更新しており、
従業員数も平成11年には約500人だったのが1年後には1300人に増加しました。
そこで問題になったのが法定雇用率です。
達成しようにも働ける身体障害者は採りつくされています。
そこで企業の採用担当は精神障害の中でも軽度の症状と見られた発達障害者の雇用にかじを切らざるを得ない状況となりました。
こちらの特例子会社の社員の約9割は発達障害と全国トップレベルです。
この企業の社長が就任した当時の業務内容は企業カレンダーの作成や経理などの単調な作業のみでした。
企業の意識改革
しかし発達障害者と関りを持つことで彼らの能力に気づきました。
そこで商品の品質検査やイラスト作成の業務を行うようにしました。
障害者枠で採用された社員の給与は一般枠で採用された社員より低いため、費用削減につながりました。
発達障害をもつ人は聴覚過敏や視覚過敏などの特性を持つことがあるため、オフィスにはイヤーマスクや仕切りを設け配慮し、疲れたら休める休憩室も用意しました。
業務の悩みに対応できる体制を作り、能力を最大限発揮できる環境を整えました。
現在、主力商品の品質チェックの大半を担い、他社商品の特許侵害をしていないかなどの高度な業務も任されています。
この企業の社長は「障害者はお荷物ではない、今ではなくてはならない戦力だ」と言っています。
私はこの話を聞いてまずは障害者自身が戦力になるという意識が大切だと感じました。そして戦力となれるよう自身を磨き、働き甲斐のある企業を探しましょう!
発達障害の方たちが活躍できる世の中を作りたい。