こんにちは、
株式会社ジーエル 就労移行支援事業部天王寺オフィス スタッフの松尾です。
私は普段、就労支援員として実習や求人の件で企業へ訪問したり、利用者さんと一緒に面接に同席したりしています。
その中で感じたことを今回ブログに記載したいと思います。
あるサイトを見ていると、「一般枠で働いているが、障害者手帳を活用し、大企業に正社員で就職したい」といった投稿がいくつかありました。
天王寺オフィスの利用者さんの中にも同じく大企業に正社員で就職したいと考える方も居ます。
就職活動の支援をやってみて、「障害者雇用といえども大企業に正社員での就職は簡単ではない」と感じています。
また、どうして大企業が良いのかという点もじっくり考えてもらいたいところです。
障害者雇用といえども大企業に正社員での就職は簡単ではない
障害者雇用といえども大企業に正社員での就職は簡単ではない、
その理由は2つあります。
1つ目は正社員求人が少ないということです。
ハローワークの障害者雇用の求人を見ると、
例えば、事務職は100件程度の求人が出ていますがそのうち半数は時給制のパート求人です。
パート求人以外の求人のうち半分以上は嘱託や契約社員です。
正社員は半分弱の20件程度といった感じです。
つまり障害者雇用で正社員として働くこと自体が狭き門となっています。
2つ目は競争倍率です。
面接会などでは、大企業のブースにかなりの人が殺到しているのをよく見ます。
労働条件の良い大企業には1～2人の採用枠に対して100人以上が応募することもあるようです。
自分の目で確かめる
上記のことから「障害者雇用といえども大企業に正社員での就職は簡単ではない」ということが伺えるかと思いますが、
最も大事なことは大企業か否かにとらわれず自分の目で確かめてみることです。
例えば、ある企業では最初だけ契約社員といった会社もあります。
以前ある企業説明会に参加した際、契約社員の求人を出していました。
採用担当の方に「正社員になる道はあるのですか？」と尋ねたところ、
「形式的には契約社員ですが、給与や賞与など正社員と同条件で1年間働いて頂きます。勤務状況によほどの問題がない限り2年目以降は皆さん正社員に変更になります。
人によっては契約社員のままの方が気持ち的に楽という方もいるのでその辺は個別に対応しています。」
とのことでした。
どのようなスタイルで勤務するかを考えて就職活動することがとても大切だと感じます。
「正社員での採用」にとらわれず求人を検索し、環境や働き方を確認してみてください。
就労移行支援事業所を活用する
就労移行支援事業所を活用する方法もあるでしょう。
天王寺オフィスでは就職後を想定した訓練を積んだり、企業実習に行ったり、面接対策を行ったりと様々な訓練があります。
個人で就職活動するよりも情報量や出来ることが多いことがメリットです。
もちろん、天王寺オフィスから、本人が理想とする「大企業に正社員での就職」を実現された方もいらっしゃいます。
ただ、大企業への就職を希望していたけれども、通所するうちに考え方が変わっていった方もいらっしゃいます。
その方は、通所開始当初「大企業に正社員での就職」にこだわっていました。
私が「なぜ大企業が良いのか」と理由を尋ねると
「安定しているから」、「条件が良いから」、「福利厚生が充実しているから」などの回答がありました。
しかし理由の詳細を一つ一つ確認していくと、大企業である必要性はありませんでした。
また大企業で働くことによるデメリットもあると気づきを得ることができました。
一緒に就職活動をしていく中で、大企業へのこだわりを捨て幅広く就職活動を行うことで、
中小企業ではありますが、自分のやりたいことを実現できる企業へ就職することができました。
このように 天王寺オフィスでは細かくヒアリングして本人が本当に希望することを掘り起こし、その希望を叶える支援を心掛けています。
もし興味を持ってもらえるようでしたら一度見学や体験を検討してはいかがでしょうか。
きっとあなたの力になれることがあると思います。
✿大人の発達障害に特化した就労移行支援事業所
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