こんにちは。
株式会社ジーエル 就労移行支援事業部天王寺オフィス スタッフの梶原です。
今回は、本日1月12日(土)に行った訓練についての記事を書きたいと思います。
「チームワークが求められる製作課題に取り組んでみる!」
今回はとにかく利用者の皆さんに目・耳・口・手を使って動いてもらおう!と企画しました。
内容は、色々な部品(天王寺オフィス内にあったオセロや将棋の駒、ジェンガのブロック、クリップ、磁石、コースターなどごちゃごちゃしたものたち)を組み合わせて、
スタッフの梶原が適当に積み上げたものを再現するというもの。
これは前日の準備をしている私の机の上。
決して遊んでいるわけではありません!!楽しかったですが!!
参加したメンバーを5人ずつのチームに分け、チーム内で「伝達係」と「製作係」に役割分担。
「伝達係」が見た情報を「製作係」に口頭で伝える。
「伝達係」から聞いた情報をもとに「製作係」が組み立てる。
たったこれだけ。
単純だけど、実はすごく難しい!
簡単なように見えてめちゃくちゃ難しかった、との感想多数((´∀`))
そうなんです。これめっちゃ難しいんですよー。
「伝達係」には、当然うまく相手に伝える力が求められます。
「製作係」には、聞いたことをきちんと理解して作業する必要があります。
ただ、ここで気を付けたいのは、「伝達係」=「指示する人」ではないということ。
参加者の中には、「伝達係」を「指示する人」と理解している方がいました。
もちろんそういう作戦をチーム内で立てたのなら問題ありません!
しかーし!!
「製作係」が「こういう情報を、こういう順番で伝えてくれ!」と「伝達係」に指示することもできたはずなのです。
「製作係」に立候補した方、
「指示を聞いて作るだけの方が簡単」なーんて思っていたのではありませんか?
あなたが指示を出すこともできたんですよ??
相手に伝わる具体的な指示を出すことも大変
今回の感想の中で
「伝えることの難しさと 指示を理解して実行することの難しさ 両方学ぶことができた」
と書いている方も多くいらっしゃいました。
さて問題はこの先です。
確かに「指示を理解して実行すること」は難しい。
発達障害の方は、意図を汲み取るのが苦手な方も多いですよね。
その結果、合理的配慮として「曖昧な指示は苦手です。具体的な指示をください。」と仰る方が多い。
でもでも考えて欲しいのです。
「相手に伝わる具体的な指示を出すのも大変」ってこと。
今日参加した皆さんは、大変さを身をもって感じたはず。
「具体的な指示をお願いします」と配慮を依頼する側も
「どのような具体的指示が必要なのか」きちんと伝える必要があります。
天王寺オフィスでは、実際の体験の中から、仕事での困りごとになりうる 特性による凹みへの対策を一緒に考えています。
興味のある方はぜひ訓練の様子を見学に来てください♪ お待ちしております。
今日の感想をご紹介
最後に今日参加していただいた方の感想をほんの少しですが、ご紹介!
・ゲーム形式で楽しく、チームでやり遂げたという喜びや達成感を味わうことができました。
・他者と協力して作業することは、仕事をする上で必要なこと。またこういった訓練を受けて学んでいきたいです。
・私は伝えることがとても苦手です。うまく伝えられている人をみてすごいなと思ったし勉強になりました。
・言葉で伝えることはもちろんですが、特に「傾聴」を意識して取り組みました。実践で見についていると実感しました。
・制限時間があるので、効率の良い作戦をたててから実行する力も必要だと感じました。
・簡単そうにみえたけど、やってみると案外難しい。社内コミュニケーションの活性化のイメージで楽しく取り組むことができ、時間があっという間に過ぎました。
参加されなかった方は、ぜひ次回参加してみて欲しいです。
・1回戦は負けてしまいましたが、役割を相談したり、チーム内でのルールを決めたりすることで問題解決にあたりました。
また、他の人の得意が分かったので、普段の訓練でも「こうすれば良いかも」と感じる点がたくさん見つかりました。
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