こんにちは!
株式会社ジーエル 就労移行支援事業部 天王寺オフィス スタッフの竹平です。
精神疾患を抱える当事者でもあるピアスタッフとして、
このオフィスに勤務しています。
あっという間に世間は 迫る年の瀬とクリスマスモードですね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
天王寺オフィスでは常に複数名のスタッフが勤務し、
利用者の皆様の相談に乗ったり訓練を行ったりしています。
怒りや不安を緩和する訓練からコミュニケーションやビジネスマナーの訓練、
面接練習、お昼休みにはいっしょに雑談など。
時にはスタッフのお料理失敗談で盛り上がったり(私です!)する日もあります。
皆様、得意なこと・不得意なことがおありだと思うのですが、
それはスタッフについても同じです。
ブログ記事を書くのに時間がかかるスタッフ、
電話をかける際に緊張してしまうスタッフ。
よーく見ているとそれぞれが苦手と得意を補い合って働いている事を実感します。
特性のある・なしに関わらず、
「頑張ってみても人と同じ成果を出すのがむずかしい事」はどうしても存在します。
不得意なことはどうやって乗り切る?
では、自身の不得意なことはどうやって乗り切ればいいのでしょう?
仕事に悪影響がでないようカバーできるならその方がいいのですが、
100%自力でカバーするのも大変。
そんな時役立つ方法のひとつが「自分の取扱い説明書」を作ることです。
自分のことを説明できるようになろう
たとえば、とっさの判断が苦手な私が来客対応中に
突然別の業務のことで話しかけられたとしましょう。
「竹平さん、この間の件なんだけどメール送っといてもらえる?」
「え、あ、はい、メールですね(どの件? 誰にだろう??)」
とっさに返答を求められた私は生返事をしてしまい、
結果不十分な仕事で周りに迷惑をかけてしまいました。
自分の抱える困りごとは、案外周りの方には見えないものです。
なので、具体的な言葉で説明する方が、誤解なく伝わると思います。
今回のような場合の私の困りごとは、次のようになります。
「業務中に突然判断を求められると優先順位や基準がわからなくなり、
判断ミスをする事があります」
お客様にお茶をお出しして、電話が鳴ったら出て……。
忙しい中でとっさに話しかけられると、判断ミスをしてしまいそうです。
かといって「突然話しかけないでください」なんて伝えると
周りの方は困ってしまいますよね?
印象は良くない上に業務にも支障が出ますし、
自分の側で何か工夫はいると思います。
凹に工夫を
悩んだ末に私は、
「とっさの判断は苦手でも、時間があれば正常な判断ができる」
事に気付きました。
なので、行う自己対処としては
「落ち着いた判断ができない時には自分から申し出、
予定などを確認した上で回答いたします」
こんな感じでしょうか。
ここまでくれば、あと一歩。
職場や周囲の方にしてもらいたい配慮を、言葉にしてみましょう。
「その場で判断できない場合は自分から申し出ますので、
手帳などで予定を確認するお時間を頂けますでしょうか」
こんな風に伝えれば、困ってるときは
自分から発信してくれるんだなとわかりますし、
時間も手帳を見るだけなら5分もかからないので実現できそうです。
困りごとに対策をし、周囲にできるだけ負担がないやり方で、
自身が困らなくてすむ配慮を願い出る。
ちょっとの工夫かもしれませんが、
これだけでも働きやすくなりそうな気がしてきませんか?
とはいえ、自分の特性やお願いしたい配慮がはっきりするまでは
多くの場合時間がかかるもの。
時にははじめ思っていたものから、大きく内容が変わる事もあります。
働く上で欠かせない、自己理解。
しっかりと説明できるようになった上で、
企業にとっても自身にとっても、いい働き方ができるといいですね。
天王寺オフィスでは、
自身の特性をまわりに伝えるため「ナビゲーションブック」というものを
利用者の皆様に作って頂いています。
ナビゲーションブックはスタッフと相談を重ねながら作っていくので、
まだご自身の特性がはっきりしないという方も
お気軽にご相談いただければと思います。
行きづらさや働きづらさを緩和する、転ばぬ先の杖として。
ご自身のことを説明するあなただけのナビゲーションブックを、
いっしょに作ってみませんか。
見学や体験には無料でお越し頂けますので、
ご興味を持って頂けましたらぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!
スタッフ一同、皆様とお会いできる日をお待ちしております。
お問い合わせ先
株式会社ジーエル 就労移行支援事業部
TEL:06-6634-2528
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