「のっと・ふぉー・みー」の魔法
就労移行支援事業部 スタッフブログ

「のっと・ふぉー・みー」の魔法

こんにちは! 株式会社ジーエル 就労移行支援事業部

天王寺オフィス スタッフの竹平です。

 

皆様は、誰かに好きなものの話をした時、

否定されて悲しい思いをした経験はありませんか?

 

私は過去に何度か、趣味や見ているテレビ番組の話で

他の方と話題が合わず、落胆したことがあります。

 

皆が同じものに興味を持てれば話も合うのかもしれませんが、

一人ひとり経験も考え方も違う人間。好きなものも違って当然です。

 

私は妻と二人暮らしをしているのですが、

映画に関しては結構な頻度で好みが食い違います。

 

 

 

印象的なのは、細田守という映画監督のアニメ作品。

私が好きなのは「時をかける少女」で、妻が好きなのは「サマーウォーズ」。

 

お互いのすすめで相手の好きな映画を見てみたのですが、

評価は二人とも「うーん」と微妙でした……(好きな方がいたらごめんなさい!)。

 

相手と同じものを好きになれたらとは思うのですが、

生まれ持った好みばかりはどうにもならないもの、なんですね。

 

否定的な反応はトラブルのもと

好みが違うとわかった時、否定的な反応ばかりを返してしまうと相手は傷つくことがあります。

 

否定的な反応とは、

「あんなの全然おいしくないやん!」

「どこが面白いん?」

などの言葉や、

「なんだか子どもっぽい」

といった遠回しな否定も含めたリアクションです。

 

相手は好きでその話を持ちかけているので、

好きなものを否定するとトラブルや人間関係の悪化につながりかねません

 

本当に相手とそりが合わない、仲良くする必要がないならまだしも、

そんなつもりはないのに関係が悪くなってしまうのは残念なことですよね。

 

仲良くなりたくても、好みまで相手に合わせる必要はない

ここで覚えておきたいのは、何も相手と同じように

好きにならなくてもいいんだ、ということです。

 

たとえば話題に出ているホラー映画が苦手なのに、

「わかるー! あれ面白いよね!」

と好意的な返しをしてしまうと、相手は好きなものが同じだと勘違いして

怖いホラー映画の話をいっぱい聞かされることになりかねません。

 

相手が社長や上役なら致し方ない面もありますが、

我慢して疲れてしまうなら、普段の友人関係などでは避けた方がいいでしょう。

 

たとえ親や友人、恋人同士であっても、相手と自分は好きなものが違う。

相手と同じものを好きになる必要はなく、

反対に自分と同じものを好きになってもらうのは困難である。

 

このことを認識していれば、

たがいの「好きと思う領域」に口出しはしなくなるのではないでしょうか。

 

相手の好きをありのまま受け止め、受け流す

では、そこまで興味が持てない話題が出た時、

会話の中でどんな風に受け流せばいいんでしょうか。

 

相手の好きを否定しないためには、相手がそれを好きだという事実を

そのまま受け止めればいいんです。

 

一言で言うなら、

「そうなんですねー」

あるいは

「〇〇がお好きなんですね」

 

ね。たったこれだけで済むんです。

この返しは私もよく使うんですが、自分がいいなと思ったものにもそうでないものにも、

どちらに対しても使える便利なリアクションです。

 

相手の想いを受け止めつつ、自分がどう思うかには触れていないので、

ずるい話ですが嘘は言ってないんですよね……(笑)。

 

ここでもっと話を聞きたいと思うなら

感想を述べたり追加で質問をすれば話は広がりますし、

苦手な話題だな、と感じているなら

徐々に反応を薄くして「話題に疲れてきている」ことをアピールする。

 

相手や周囲にも話題への興味の度合いがわかりやすくなるので、

運が良ければ誰かが話題を変えてくれるかもしれません(期待しすぎは禁物ですが!)。

 

 

相手の好きを否定しないリアクションはいくつか持っておくと便利なので、

他の人の表現でこれは使えそう! というものがあればストックしてみるのもよさそうですね。

 

魔法の呪文は「ノット・フォー・ミー」

さて、好き・嫌いの話にちなんで、

私が好んで使う考え方の話をしたいと思います。

 

皆様は「ノット・フォー・ミー(not for me)」というフレーズを聞いた事はありますか?

 

SNSなどを通じて広まった英語表現で、

日本語に訳すると「私向けではない」という意味のフレーズです。

 

これは嫌いなものや苦手なものに出会った時の受け流し方だと言われていて、

出会ったものがたまたま自分向きじゃなかった、でも他の誰かは好きかもしれない……、

という余地を残した優しい表現なんです。

 

一緒に見に行った映画を家族は楽しんでた、

でも自分には「ノット・フォー・ミー」。

 

周りの人は皆トマトが大好きだという、

でも自分には「ノット・フォー・ミー」。

 

 

他の人の思いを否定せず、自分の好みも大事にしているので、

この言葉を唱えるたび、私はストレスを抱えにくくなっていきました。

 

言葉にも好みがあるので、ひょっとしたらこのフレーズ自体が

「ノット・フォー・ミー」な方もいるかもしれませんね。

でも、こうした短いフレーズを覚えておくと、

何か思うことがあった時にも自分に平静さを呼びかけられて便利だと思います。

 

会話の流れがふと苦手な方へ傾いた時、映画や食事が楽しめないと感じた時。

 

「自分に合わないだけ」という考え方は、さまざまな場面で使えるかと思います。

 

皆様もぜひ、お互いの好みを否定せず、互いに尊重し合える関係を築いてみてくださいね!

 

 

天王寺オフィスの支援の特徴に、コミュニケーションのプログラムが多いことが挙げられます。

 

今回とりあげたような会話に関することもそうですし、

よりビジネス向けの内容としては職場での報告や相談のしかたを

テーマにしたプログラムもございます。

 

私生活や職場で無用なストレスやトラブルを抱えると、

それだけで居心地は悪くなってしまうでしょう。

でも、悪いことの中にはささいな心がけで回避できるものも、存在するのです。

 

支援の内容が気になった方は見学や体験にもお越しいただけますので、

ぜひ一度事業所までお問い合わせください!

 

スタッフ一同、お待ちしています!

 

 

お問い合わせ先

 株式会社ジーエル 就労移行支援事業部

 TEL:06-6634-2528

 または株式会社ジーエル ホームページ お問い合わせ画面から

  

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