社会の状況
こんにちは、株式会社ジーエル 就労移行支援事業部の松尾です。
今回は発達障害者が企業の中で戦力となれるかを考えたいと思います。
障害者雇用促進法改正を受けて2018年4月1日から精神障害のある人の雇用義務化が始まりました。
今回の法改正では精神障害者の対象は精神疾患を抱える全ての人たちとなります。中でも発達障害が対象者として入ってきます。
企業の反応
ある特例子会社の人事担当者からこれからの障害者雇用についての課題を伺いました。
これまでは多くの社員を特別支援学校の教育を受けている生徒から採用していたが、今後は法定雇用率の上昇も鑑みて大卒の新入社員も考えていきたいとのことでした。
実際昨年は1名を採用したが現実はなかなか厳しいようです。そこで重要となってくるのが大学とのパイプです。
大学によっても障害者の就職に関してはだいぶ違いがあり、誰が障害者さえもわかっていないところもあると思います。
就職活動する中で、壁にぶつかってしまうという学生もおり、初めてそこで発達障害とわかった方もいらっしゃるようです。
業務内容を理解してもらいそれを学生に伝え紹介してもらえればありがたいと仰っていました。
就労移行支援事業所の利用者は実習を行いますが、大学生は卒業するタイミングになっても業務内容が合うかどうかという見極めが難しいところが課題だそうです。
同社にも大学を卒業した後、一般企業に就職したが人間関係でつまずいてしまった発達障害者が数名いるようです。
大卒の障害を持つ新入社員をどのように考えていくのかについてまだ答えがでないことが現実のようです。
最後に
私の意見としてはその方の特性・スキル・経験によって適材適所で人員を配置できる環境を作ることが大切だと思います。
就労移行支援事業所などで支援を受けた方のほうが即戦力となることが多いと話を聞いたことがあります。
単に義務だから雇うではなく戦力として見てもらえれば楽しくやりがいをもって勤務できます。
まずは就労移行支援所に通うことを検討してみてはいかがでしょうか。是非見学から始めて見ましょう。