大人の発達障害の方に特化している「精神保健福祉士」が在籍している就労移行支援事業所
皆さんこんにちは。
株式会社ジーエル 就労移行支援部 天王寺オフィス スタッフの上です。
お久しぶりです。前回のブログでPSW(精神保健福祉士)と自己紹介させていただきました。
私たち天王寺オフィスでは”大人の発達障害”という方を対象に支援をしております。
今回は実際に相談を受けた困りごとについて話をしたいと思います。
もし「あるある!」感じた方はHPより連絡を頂ければと思います。
その前に「大人の発達障害」って知っていますか?
大人の発達障害って?
今はインターネットで検索すればすぐに情報を得られるような世の中になっております。
そしてこのブログを読んでくださっている方の中にもすでに診断を受けられている方
(おそらく確定が下るまでかなり時間が掛かったと思います。お疲れ様です)
自分も大人の発達障害ではないか疑っている方がいらっしゃると思います。
発達障害と一口言っても”ADHD””ASD””LD”と大きく分けても3つあります。
しかもそれぞれ単体で存在することはなく、混じり合っている事が多いです。
十人十色という言葉があるように発達障害と言われている方々にもそれぞれに特徴があります。
様々な方が困っている症状やそれに対するセルフケアなどが載っているNHKのサイトがあったので載せておきます。
(NHK私のトリセツ→http://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/index.html)
わかりやすく書かれているので是非参考にしてください。
では、実際に相談対応したことについて話していきたいと思います。
片付けられない!!で困ってます。
私が以前担当していた方なのですが、ADHD、ASDの混合でよく相談において
「片付けられない」と話しておりました。
実際に家に行くと歯ブラシがなぜか100本近く新品の状態であったり、
歯磨き粉も50本近くありました。
そのほかにも色々あったのですが今日はカバンの整理について話を進めたいと思います。
「不安で、不安でしかたがない」あなたは心当たりないですか?【何でも詰め込みすぎたカバン】
皆さんは旅行などに行く際にあれもこれも詰め込んだ経験はないですか?
「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが備えすぎて荷物が重たくて大変だった経験はないですか?
ADHDの方で特に忘れ物が多いという自覚がある人に多いのですが「必要以上に物を持っていく」問う事について話をしていきます。
ある日「カバンがパンパンで重い。歩くのがしんどい」と相談を受けました。以前からパンパンになったボストンバックを見て4時間程しか過ごさないのになぜそんなにカバンが大きいのだろうと気にはなっていました。
この日の相談のタイトルは「カバンの整理」となりました。
まず開けて驚いたのが、参考書が3冊も入っていた事でした。
「家で読んだ物の続きが気になって入れてきました。あと待ち時間の間に読もうと思って」
と平然と言いい、その参考書を使って資格取得すると話していました。
しかしその後就職をしたいとかはなくただ取得だけが目的だったようです。
そのほかにもシャンプーやコンディショナーのボトルが出てきたり、
1か月分の薬が出てきたりと驚きの連続でした。
持ち物についてはそれぞれに理由があったようなのですが大体は・・・
「万が一」の為でした。
その日はまずそのまま帰って、
毎週面談を行い、シャンプーのボトルが減り、
1か月分の薬が1日分の薬と頓服のみになり・・・と減っていきました。
その中で本人さんが提案として
「カバンのサイズを小さくしようと思う」「チャックがついているものを使おうと思う」
と言ってきたことがありました。理由と聞くと
「小さいと入る量に限界がある」「チャックがあれば閉まるだけの量にしようと思える」
と話していました。参考書のサイズに悩んでいた時に、
このような話をしてくれたのでとても助かったのをよく覚えています。
これでパンパンのカバンを卒業です。
まとめ
大人になってからカバンの整理が出来ないなんて恥ずかしい、
なかなか片付けられずにいつも重たい鞄を持って移動している。
すぐに必要なものが出ない。
と困っている方についてはよく「徐々に減らしていく」と言われることが多いと思います。
しかし大人の発達障害においてADHD、ASDの
両方の特性をお持ちで片付けに悩んでいる方向けに書かせていただきました。
※必要な事は
- 使わないことを実感する
- 体力的に楽になることを実感する
- お気に入りのカバンのサイズを変える
という事です。次は部屋が片付かないことについて書いていこうと思います。
大人の発達障害でお困りの方は一度連絡をください。