株式会社ジーエル 就労移行支援事業部天王寺オフィス 利用者のツーブロックです。
現在、私の就職活動がラストスパートに入っている状態です。
求人の応募について、一般雇用枠で特性をオープンにする、クローズにする、または障害者雇用枠で必然的に特性をオープンにして就職活動をするか、様々な手段があると思います。
今回は、納得のいく就職をするために、最近私が心がけるようになった動き方をお伝えします。
■とある転機
私は一般雇用枠で今まで働いてきたので、一般雇用枠かつ特性を明かさない方向で再就職するつもりでした。
ただ、面接がうまくいかないことについて「対人コミュニケーションに違和感を覚えられているのではないか」と感じることや、一言足りないことが多いためか、「発達障害的な面を見抜かれていて、それを隠すことで不審さが出ているのではないか」、という仮説を段々と持つようになったのです。
そんな中、最近になって就職活動の転機がありました。
天王寺オフィスのスタッフの方の紹介で応募した企業(一般雇用枠)の面接で、先方も私の特性について了解済みだったので安心して特性を話したところ、「特性を事前に伝えてくれるほうがありがたい」と先方から言ってもらえました。
それを機に、以後の面接では転職サイト等から自分で応募した一般雇用枠の企業(天王寺オフィスの紹介をはさまない所)でも、私の特性のことや、離職中に「就労移行支援事業所(天王寺オフィス)」でコミュニケーションやプレゼンテーション等の訓練を行っていること、現在、障害者手帳(精神)を申請していることを正直に話すようにしました。
一般雇用枠、障害者雇用枠ともに、それぞれメリット・デメリットがあります。
しかし、一般雇用枠で特性をオープンにすることがうまくいけば、「一般雇用枠の待遇で、特性に対しての理解(配慮)もしてくれる」という、「いいとこどり」が実現できるかもしれません。
面接官も人間なので、それを好意的に見てもらえるかは何も言えません。
ちなみに私が社会人になりたての頃、「聴き取りがしにくい上に片耳が悪い」というハンデがあるのに早めに言わなかったことで怒られた経験があるので、前職、前々職では早めに(深刻な形ではなく、聴き取りがしにくいと感じたタイミングで)伝えることで、険しい対応にならずに済んだ経験があります。
(これらの出来事は、まだ発達障害について検査をする前のことです)
それを身体的なハンデだと子供の頃から思っていましたが、対面で会話ができるので身体の障害者とは認められず、近年になってTVで「雑音の多い場所で、発達障害の人はこのように聴こえる」という再現VTRを観て自分と似ていると思ったり、これまでキャラクター的に生きにくかったエピソードを鑑みて(現在はかなり改善されています)発達障害かどうかの検査を受け、まずはその事実を受け入れました。
あまり自分自身を型にはめたくありませんが、実際問題、「個性」で済みそうなことを除いて、「難聴」で困ることはこれからもついて回るのは確かです。
自分自身を守るためにも、自分自身のことは審らかにしたほうが良いと私は考えます。
また、今回の就職活動で慎重になっているのはミスマッチを防ぐのを重要視したいので、働いてからではなく事前(面接)に特性について伝えたいと思うようになった次第です。
■開き直ることで誠実さが伝わる?
さて、一般雇用枠での応募でも、面接の場になって初めて特性をオープンに伝えるのを実際に数件やってみたところ、現時点で先方の対応が悪くなるというのは、特にない状態です。
むしろ、「特性を伝えてくれたことで、当社を就職先として真剣に考えてくれている」という前向きなコメントをもらえた企業もあります。
私は正直すぎる面があり、長い目で見れば、特性を隠すことでストレスになるおそれを想定しています。
また、これまで長時間の勤務を長年乗り切ってきた実績からメンタルが強いと自分でも思っていますが、神経質でストレスを感じやすいのを自覚しています。
自分自身をよく知り、特性的なことも包み隠さず開き直ることで誠実さが伝わる、と考えるようになった傾向が、ゆくゆくは良い結果につながることを日々願うばかりです。
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