こんにちは!株式会社ジーエル 就労移行支援事業部天王寺オフィス 利用者のきんちゃんです。
第二回目のブログは、ADHDのことを知らない人へ向けて、私の障害特性についてお話しようと思います。
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障害に気付けなかった去年までの私
私はADHD(注意欠陥/多動性障害)という発達障害の特性を持っています。それに気付き診断を受けたのは去年の6月です。
障害に気付いていない頃から、不注意が多く仕事で困ることがありました。
それなのに不思議なもので、うっかりミスが原因で人間関係が悪化した経験がないのです。
自己分析では、周囲としっかり意思疎通ができていたので、ミスが起きても上手く対処し大きなトラブルにならずに済み、失敗を多少許されていたのではないかと思っています。
これまで職場での人間関係について、40年生きてきてほとんど苦労したことがありません。
それゆえに、去年までは障害に気付かないまま暮らしていました。
人と関わることが好きで、仕事では販売員と窓口事務をこれまで経験し、お客様や仕事仲間との関係も良好で比較的楽しんで働けていました。
これらの経験から、自分自身は人とコミュニケーションを取るのは上手なほうだと思っています。
障害特性が強く出ていないから、困りごとが少なくコミュニケーションを取るのに苦労しないのかな?と発達障害の診断が出た当初はそう考えていました。
しかし、障害特性について調べて向き合ってみると、実は私の良いところはほとんど障害特性が関係していると気づきました。
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あなたは知っていますか? ADHDの原因(所説あり)
一説では、ADHDの人はドーパミンやノルアドレナリンの働きが不足しており、脳の覚醒度が低いと言われているそうです。
そのため、刺激的なものを好む傾向にあると言われています。
強い刺激によってドーパミンが放出され、脳が覚醒することを無意識に求めることが多いからです。
刺激といっても危険なものばかりではなく、自分の好きなこと、興味のあること、楽しいこと、魅力的なことは、ドーパミンと快楽をもたらします。
例えば誰かの役に立つことや、学問的な研究に強い興味を持っているなら、強い刺激を求め、そういった取り組みに人一倍集中力を発揮できるといいます。
この情報を知った時、あまりにも自分に当てはまることばかりだったので驚きました。
私は人と関わることが好きだからどんどんコミュニケーションを自分から取っていくし、仕事で人の役に立つことが出来ると、とても脳が喜ぶから相手の求めることに答えようと努力し、良い結果につなげられていたのだろうとこれまでの自分を振り返りました。
(ちなみに…昔からロックバンドのライブが好きなのも、特性上刺激を求めていたからだと推察します。)
偶然にも自分に合った環境に身を置いていたことでADHDの特性がうまく働き、良好な人間関係に繋がっていたようです。
つまり、たとえADHDの特性で困りごとがある人であっても、障害特性を正しく理解し、うまく使いこなせば出来ることは沢山あるし、得意なことを武器にすることができるのです。
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目指す自分のために
今回の記事で良いところばかり書いてしまいましたが、特性上の困りごとにきちんと向き合わないと良い面を上手に発揮することはできません。
私は今、苦手な作業にもきちんと取り組んでいける方法を、天王寺オフィスで学んでいます。
今後の目標は、困りごとに負けず、仕事でどんどんステップアップしていけるだけの力を訓練で身につけることです!!
まずは、いまできることとして、ADHDのことを全く知らない人に存在を知ってもらい、興味を持ってもらえればと願いを込めて記事を書かせていただきました。
これからも、ADHDの人っておもしろいな~と思ってもらえるような事柄をお伝えしていこうと思っています!
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