株式会社ジーエル 就労移行支援事業部 天王寺オフィス スタッフの上です。
最近めっきり涼しくなりましたね!
私はいつもバックパックで出勤しているのですが、職場についてカバンを下ろしても背負ってたあとが残らない季節になりました。うれしいです!
朝晩の気温差が激しく、今年の夏の猛暑があり身体がついて行かないこともあると思うので手洗いうがいは必ず行ってください!
さて、今回はADHD、ASDの方たちがよく”苦手”と話している同時並行作業(マルチタスク)について話を進めていこうと思います。
実はいっぱいマルチタスクのお話
発達障がいの方は「マルチタスク」が苦手。という話はよく聞きます。
これは同時に様々な事象に対応する能力のことなのですが、一概に「苦手」と言っても理由は様々です。
全体が見えない、状況把握が苦手、途中で新しい事を始めると元の作業に戻れない、優先順位がつけられない、各作業にどれぐらい時間が掛かるか予測できない・・・等々があると思います。
私は思うのです・・・
世の中はマルチタスクで溢れている!
この世の中はマルチタスクだらけです。そしてその作業を助けてくれるツールもたくさんあります。
ToDoリストやリマインダーはもう必須ですよね?
PCやスマートフォン、タブレット等の発達により様々な事を同時並行にできないと仕事ができない時代になってきていると思います。
しかし!
2つ折りの携帯が発売される前からマルチタスクだらけだったと思います。
例えば、料理。
皆さん一汁三菜の定食を思い浮かべてください。
あの定食をおいしく食べてもらう為には、複数の作業を同時並行で行う必要があります。その他にも車の運転なんかもそうですよね!
結構日常生活にはマルチタスクが存在しています。
なので、ADHDやASDと診断されてマルチタスクが苦手だと感じている、考えている方は出来ている事の中から組み合わせて完成する動きや物に注目してみてください。
方向性が少し違うADHDとASDのマルチタスク
ここからはADHDとASDに分けてマルチタスクのことを考えていきたいと思います。
※分けた方が説明しやすいので分けるだけで、本来はその時々によって出てくる特性が違うのでご自身の特性に合わせて考えてください。
ADHDの場合
ADHDの方がマルチタスクに対応できないという状況は「興味が変わりやすい」「集中の持続が困難」「気持ちが落ち着かない」という部分が強く関係していると思います。
特に作業中に全く関係のない物や出来事、前後の予定(匂いやBGM、隣や前に座っている同僚の服の色、昼食のメニュー等)に気を取られてしまって自分自身が出来るマルチタスクの限界量を超えてしまっているということがあると思います。
しかしADHDの症状が強い方についてはそれが長続きすることも少ないと思います。興味が切り替わるタイミングで関係のない出来事をシャットアウト出来るといいと思います。これは理想ですが、そのためのツールも色々あります。
密閉性の高いイヤフォンや、簡易の間仕切りなども活用すると作業効率が上がると思います。
イヤフォンをするのは難しいですが、間仕切りだと縦型のファイルボックスを代用することも可能だと思います。
ASDの場合
ASDの方がマルチタスクに対応できないという状況は「一点集中」「一部分にこだわってしまう」「全体を見る子が出来ない」という部分が強く関わっていると思います。
特に全体の作業に特に重要ではないが気になってしまうよくわからない用語、デザイン、ちょっとしたズレなど細かいところに目が届くのもASDの特徴です。しかし全体の作業で言うと特に問題がなく、その部分が上手く出来たかと言って何かしら影響があるわけではないという事が多いと思います。
そうしている間に時間が過ぎてしまい間に合わなくなることが多いと思います。
つまりASDの方は各作業に区切りをつける動作をつける必要があります。それは携帯のアラームで行うのか、作業の進み具合で確認か所を作るのかご自身と状況にあったものを作る必要があります。
さぁ!怖がらないで挑戦しよう!マルチタスク!(まとめ)
ここまでつらつらとマルチタスクのことを記入してきました。
- 世の中はマルチタスクで溢れている(出来ていることもいっぱいある)
- 特性に応じて対処していく必要がある!
- 使えるツールはどんどん使う!
- 自分に合った方法で出来るようになれる!
という事を言いたかったのです!
もし自分自身の特性がわからない、モヤモヤしている、とにかくどうしていいのかわからないという方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。