こんにちは。 就労移行支援事業部 天王寺オフィス利用者のきんちゃんです。
今回は前回のブログ記事、オリジナルの予定表作成の後編についてです。
自分のために自分で考え行動していける力
前回お伝えしたように、時間管理の苦手を克服すべく始めた予定表作成は、就労移行訓練の一環として取り組みました。
私自身が自分で問題に気づき、自分で「これやってみたい!」と声をあげたことがきっかけで、誰かに言われて始めたことではありません。
ただ、就労移行支援の訓練を始める前、私はこういった気づきに対して客観的かつ具体的に一人で対策を行うのは難しかったので、就労移行支援の訓練を利用して支援員さんの助けを借りることにしました。
後編の記事では、具体的にどのような点を工夫して表を作成したのかをご説明します。
実際の使用後のスケジュールの写真と、取り組んでみて感じたオリジナル予定表のメリットもご紹介しようと思います。
予定表作りスタート!
予定を管理する際、通常のカレンダーではミスがおきる理由を洗いだししてから、根本的にミスが起きないレイアウトをまず考えました。
詳細は以下の通りです。
日にちや曜日をすぐ見間違える。
見間違えについては、必要のない情報を限りなく省きました。 曜日や週を間違えるのは、何週間分も一枚の同じ紙に予定を書いてあるから見間違えるのです。このことから、1ページごとに週が変わる構造にして次の週の用事が目に入らないように作成し、目的に必要のない曜日も省くようにしました。 (仕事の工程表であれば、休日の欄を無くし、予定を間違って記入できないようにしておく。)
予定変更のメモをカレンダーに書き写し忘れて予定が狂う。
覚書メモと予定を書いたカレンダーの両方をいつも手放せないのに、そのどちらかを自宅に忘れてパニックになることがたまにある。
メモを書きこめる部分を沢山作り、覚書を書くためのメモ帳を別途用意する必要が無いようにしました。
メモをもとに予定を組んで、カレンダーに書き込むまでの作業に時間がかかりすぎている。結果として予定を組む途中で計画を忘れてしまい、とりあえず無計画に動き出す為、進捗具合が順調かどうか分からなくなる。
目標と行動を決めても、それを書いた紙を後日見返さず、目標そのものを完全に忘れ去る。
締め切りや関係者の外出予定、目標など、何回も確認しておきたい情報を書いておく専用の欄を作って、一度の動作ですべての情報が目に入るようにしました。
また、作業を細分化して日にちごとに割り振りしやすいようにしました。その日の午前と午後とに区分けして、各タスクを記入する場所をできるだけ大きくしました。
↑ビフォー(だめだめ)
↑こちらパイロット版(まだまだ)
↑こちら2号(もうちょい)
予定表を使うときに工夫していたこと
毎週、スタッフさんとの面談時間を利用して、他者の意見も交えて予定表の評価をするようにしていました。
その中で、私は予定の優先順位を考えるのが下手だということも分かってきました。
そこで、記入方法を工夫すると更に情報を整理しやすいのではないかと考え、「最優先の案件」「要確認の未処理案件」「覚書メモ」「個人的にやりたいこと」などの項目別にペンの色分けをするようにしました。
また、完了したタスクは一つずつ二重線で消し、「OK」と印を付けて達成感を味わい、スケジュール管理を楽しんで、長く継続できるような工夫もしました。
そして、予定やメモをびっしり書き込んで、活用しまくった使用済みの予定表がこちらです↓
(走り書きのまま清書せずに使用しているので、本当は人に見せるのはとっても恥ずかしいです…。)
使ってみて感じた!オリジナル予定表のメリット3つ
1. メモ帳を用意する必要がなくなったので持ち物が減りました。
それに伴い忘れ物の心配が一つ減り、机の上もスッキリとしました。予定表を利用したことにより、他のことも効率化されたのは、嬉しい発見です。
2. 同じ紙の中で予定と注意事項を同時に目で確認できる形にしたことで、色んなことを思い出したり考えたりしなくても少し先の予定や今の進捗具合をストレスなく確認できるようになりました。
3. シンプルな構造を心がけたので、障害の無い人が頭の中だけでやっている作業と同じように頭の中で予定を処理しなくても予定を確認できるようになりました。
視覚も使って効率よく処理できるよう工夫したことによって、頭の中の容量に余裕が生まれ、混乱せずに予定変更に取り組めるようになりました。
なかなか良い感じになってきたオリジナル予定表ですが、もう少し手を加えて、今後は手帳として作り替え、再就職先でも長く使えるようにしていこうと思っています。
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